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ZERO-1000パワーチャンバーのヒミツ!
「ZERO-1000 パワーチャンバー」は発売以来「NA最強パワーアップアイテム」としてその絶大なパワーと美しい外見、レーシーなサウンドで人気を集め、装着されたお客様からも多数の喜びの声をいただいております。
発売当初はチャンバー本体も1種類、適合車種も数車種だけでしたが今では本体が30種類以上、適合車種では70車種以上を誇り、現在でも新しい車種をどんどん開発中です。
では、なぜパワーチャンバーはこれほどの効果を発揮することが出来、これほどの人気を得ることが出来たのでしょうか。
発売から数年間、秘密とされてきた開発の裏側を今、お見せします。
ちょっと長くなりますが、是非最後まで読んでください!

ページ中段には
シャーシダイナモグラフ比較もあります!





開発のきっかけとなったのは当社が得意としているホンダ車でした。
ホンダ車(特にTYPE-R)は純正のエアクリーナーが非常によく出来ています。
例えば他の車であればエアクリーナーを完全に撤去(スロットルバルブ直吸い)すると、エンジンにはよくありませんが、パワーはアップします。
しかし、ホンダ車の場合は簡単にエアクリーナーを撤去するとエンジンによくないだけでなく、パワーもダウンしてしまうんです。

そこで、まずはアルミパイプでサクションを作り、むき出しタイプのクリーナーをつけてみました。
しかし、これも思ったよりパワーが上がらなかったり、パワーダウンしたりと、イマイチ。

そこで思いついたのが2サイクルバイクのチャンバーです。
2サイクルエンジンは排気管の途中にチャンバー室を設けることでパワーを出しています。
「もしかするとサクションにもチャンバーがあるといいのでは・・・」と

早速試してみます。
そして完成したのがこちら。

そう!これこそが超ロングヒット商品となる
「パワーチャンバー」の第1号、今なおTYPE-1として好評発売中の言わばパワーチャンバーの起源なのです。
サクション全体がチャンバーとなっており、それまでテストしていた「ただのパイプにむき出しクリーナー」とは段違いの性能を発揮しました。
クリーナーを通った空気はまずこの大きなチャンバー室に溜められ、そこからスロットルへ向け流路が絞られていきます。空気は流路が狭くなると流速が上がります。
この効果によりここで空気は一気に加速し、エンジンに大量の空気が入り込みます。
この胃袋のような形が「ミソ」なんですね。

また、ただのパイプでサクションを作るとアクセルレスポンスが低下する場合があります。
ただのパイプの場合、アクセルを一気に開けた時はまずパイプ内の空気を引っ張らないと外から新たな空気が入ってきません。
ですが、チャンバー室があることでチャンバー室に溜まっている空気を吸い込むことが出来るのでレスポンスがよくなるんです。


ただ、かなりの性能を発揮させることが出来たこのチャンバーにも一つ問題がありました。
材質が
樹脂製で一体成型のため、形状を変えて適合車種を拡大しようとするのが難しいのです。
そこで!その問題を解決した新型パワーチャンバーが開発されました!

パイプ部分にはアルミ、チャンバー室にはカーボンを使用した新型パワーチャンバー「TYPE-2」です。

アルミパイプとカーボンチャンバーを採用することで
形状の自由度が増し、様々な車両への対応が可能になりました。
また、
チャンバー容積も容易に細かく調整できるため車種にあったチャンバー容積を設定することができます。
このタイプのパワーチャンバーが登場したことにより、飛躍的に適合車種が増えました。
パイプの取り回しや、チャンバー容積は車種により最適に設計されています。




パワーチャンバーの開発では実際に車へ装着してシャーシダイナモテストや実走テストを行っています。
ただ、これらのテストだけではわからない吸気抵抗までテストするためにこんな装置を作りました。
そう!フローベンチテスターです!
かなり手作りっぽいですが、これでも立派に機能します!
ファンにより空気の流れを作り出し、様々な吸気効率のテストが出来ます。
ファンは電子制御で任意の回転数をキープでき、アイドリングのようなゆっくりした流れからアクセル全開時の強い流れまで自由に調整できます。

このテスターのおかげで開発作業が随分楽になりました。
では、実際にテスターを使って実験してみましょう!
まずは好評発売中のパワーチャンバーから。

数値は4.27

ちなみに、数値が大きいほどたくさんの空気を吸い込んでいるということです。
そして、こちらはストレートパイプ。
クリーナーは先ほどと同じくパワーチャンバーのクリーナーを取り付けています。

数値は4.15

吸入空気量が少なくなっているのがわかります。

このようにストレートパイプは一見効率がよさそうに見えますが、実はパワーチャンバーの方が高効率なんです!

ちなみに、こんな物もテストしたことがあります・・・

これはバラしたところなのですが、フィルターをカバーで覆ってチャンバー室のようにしてあるんです。

実はかなり昔にテストした物なのですが、こうすると何が良いかというと、本体をかなりコンパクトにすることが出来ます。
パワーチャンバーの場合、チャンバー室とクリーナーは別々になります。
これだとエンジンルームが狭い車種など、スペースに余裕がない車の場合はどうしても取付できないかチャンバー容積が少なくなってしまいます。
そこでチャンバー室とフィルターを一体化することで全長をかなり短くすることが出来ます。
おまけに、
先端にエアダクトをつなげば冷たい空気を外部から直接吸うことが出来るはず!

さっそく実験、実験♪

が!しかし!!

無残な結果に・・・。(- -;

数値は3.74

効率がいいどころか
大幅にダウン!
試しに先端にフレッシュエアを取り入れるダクトに見立てたものをつないだところ、
さらに悪化↓(T_T)

これはいいアイデアだ!と思ったんですが、
まったくダメダメ
で使えませんでした。

念のため車につけて走らせてみましたが、やっぱりパワーアップは感じられませんでした。

なにより、よく考えてみればこれでは「チャンバー」というより「フィルターカバー」ですよね・・・。

このカバー付きフィルターをベンチテスターにつけた瞬間に大きな違いに気づきました。
音が静かなんです。
ストレートやチャンバーは結構大きな吸気音がしていたんですが、このフィルターをセットした瞬間に
明らかに静かになったんです。
音が静かになったのは恐らく構造的なものだとおもいます。

純正エアクリーナーも吸気音を消すような構造になっています。
ですが、音は空気の波です。音が消えるということはこの波が波同士の干渉や内部の形状などで打ち消されているということ。
しかし、エアクリーナーは極力空気の流れを乱さず、スムーズに流すかが重要です。
つまり、音が静かということはどこかで空気の干渉が起きている可能性が高いんです。(例外もありますが)

では、シャーシダイナモでのテスト結果を公開します!
テスト車両はインテグラTYPE-R/DC5です。

エアコン3台をフル稼働し気温と湿度を整えます。
まずはノーマルデータ
パワーは225.1ps、トルクは22.2kgm
そして、パワーチャンバー!
パワーは244.3ps、トルクは22.9kgm!
さすがパワーチャンバー!
そして、問題児!「ダメフィルター」こと、フィルター内蔵タイプ。
パワーはなんと!217.4ps、トルクは21.4kgm。
あ、やっぱダメだ。
純正以下じゃん・・・。
純正、パワーチャンバー、ダメフィルターの比較。
こうするとよくわかりますが、内蔵タイプの水色の線は純正の緑の線をかなり下回ってますね。
特に中〜高回転でよくわかります。
パワーチャンバーの赤線は低速から高回転の最後の「ひと伸び」まですばらしいですよね!
これが
低回転から高回転までキッチリ回るパワーチャンバー」なのです!
4000rpmから8000rpmまでの区間加速時間の比較です。
パワーチャンバーは4.03秒、純正は4.17秒、内蔵フィルターは・・・やっぱりダメでした。
ちなみに、ターボキットにはカバー付きフィルターを採用しています。
なぜわざわざ効率の悪いフィルターを使うのか。

実はこれには
きちんと理由があるんです。

ボルトオンターボは圧縮の高いNAエンジンに使いますよね。
ボルトオンターボなので当然いきなり圧縮を落として・・・なんてことはしません。
なので最初は0.3〜0.4くらいの低いブーストに設定しているんです。

ところが!中にはこれを超えるブースとがかかってしまう場合がよくあるんです。
そこでフィルターであえて効率を落とすことで
吸気制限をしているんです。
スーパーGTや、WRC、F3、ル・マンなど、レースで特定の車両のエンジン性能が飛びぬけていいといったことにならないように装着される吸気制限装置「リストリクター」という物があります。
サクションパイプの一部を細く絞ることで吸入空気量を制限し、各マシンの性能を均一化させています。
それと同じ効果ですね。
写真の赤い部分がリストリクターになります。
ただのファンネルのようにも見えますが、通常ファンネルは内径を絞り込みません。
これは内径がタービンの口径より絞り込まれているのがわかりますね。
ちなみに、スーパーGTでは排気量や車両重量によってリストリクターの径が変わるため、コーナーの多いサーキットでは「エンジン出力よりも軽い車重を選ぶ」目的で車重を軽くしてリストリクター径を絞り、一方長い直線のあるような高速サーキットでは「直線速度を得るためエンジン出力を優先させる」目的で車重を増やしてリストリクター径を拡大するなど、各チーム戦略を考えているんです。
また、取り付けられたリストリクターはインチキが無いように主催者側から「封印」がされます。

ストリートではそういったレギュレーションはありませんが、ターボ車の場合NAのように効率がいい(たくさん空気が吸える)フィルターをつけるとブースト圧が上がってしまうんです。通常ボルトオンターボキットは燃料系は全てノーマルで簡易コンピューターで燃料を増量してポン付けで使用できるようになっているんです。
なので、ブーストが上がったりしてたくさん空気が入ってしまうとサブコンでの制御範囲も超えてしまいますし、燃料が足りなくなったりしてしまいます。
そこであえてクリーナーの性能を落とすことでこのような状態になりにくいようになっているんです。
これも一種のリストリクターですね。

あと、補足情報としてパワーチャンバーのフィルターが今までの渦巻きフィルタータイプからストレートタイプに変更されました。
「性能は変わってないの?」というお問い合わせも多いのですが、以前のタイプも現行のタイプも性能はほぼ同じですので安心してお使いください。

上の写真は新旧フィルターの比較です。
ね?ほぼ同じでしょ?

ちなみに、レッドフィルターとブルーフィルターを選んでいただけるようになっていますが、これもどちらも性能は同じです。

フィルターをストレートタイプとすることで取り付け時にフィルタートップを押してもつぶれにくくなりました。
ただし!「つぶれない」わけではないので、力加減には注意してくださいね!



あと、「パワーチャンバーはむき出しタイプなので熱気を吸うんじゃないか?」や、「夏場はパワーダウンするのでは?」といった質問がよくあります。
確かにパワーチャンバーは純正のクリーナーに比べ熱気を吸いやすいかもしれませんが、それでも
純正以下までパワーダウンすることはありません。

夏場は冬に比べてパワーは出にくいですが、これは純正クリーナーでも同じこと。

しかし、冷たい空気を吸えればパワーが上がるのは事実。
そこでエアダクトなどを使い、パワーチャンバーのフィルター部分に外気を引き込んであげるとさらに効果的です!
ダクトを引くときのコツは、このように「フィルターに風が当たるように」することが重要です。

間違っても
フィルターをすっぽり囲うようなことはしないでください!
これをやってしまうと、確かに熱気はかなりシャットダウンできますが、上で書いたダメダメフィルターカバーのように
ただの吸気抵抗になってしまいます。
エンジンやエキマニなどと近い場合、それらをさえぎるように遮熱板を取り付けるのは有効な手段ですが、
完全に囲ってしまうのは逆効果と言うことですね。
このようにパワーチャンバーの絶大な効果と人気にはきちんとした理由があるのです。
皆さんにパワーチャンバーのことをもっと知っていただき、使っていただき、パワーチャンバーの素晴らしさを体感してほしいです!
これからもパワーチャンバーはどんどん適合車種を拡大していきますのでお楽しみに!

ちなみに、「僕のクルマ、パワーチャンバーの適合が無いんだけど」という場合はトップフューエルまでご来店ください。
パワーチャンバーのワンオフ製作も受け付けていますので!